地元に根付く中小企業におすすめするCSR活動

1ヶ月以上前なのですが、我が家長男が毎日利用する通学路に沿って設置してあるガードレースが、支柱との接続部分をボルトの残り1センチくらいでぶら下がっているような箇所を2箇所発見しました。

大人が蹴っ飛ばしたら外れるだろうなという素人判断で、岐阜市の担当課に電話にて連絡をし、確認いただくようお願いをしたことがありました。

そして、先日同じ場所を通ったら綺麗にガードレースも付け替えられていて、支柱も綺麗にペンキを塗り替えられていました。

その時は、まだペンキ塗りたてだったのでパイロンを設置して、乾くまで触らないように注意書きが設置されていたのですが、そのパイロンに貼ってあったステッカーを見て、知人の会社が施工をされたことを知りました。

その会社には、僕の幼馴染が働いているので、彼に直接連絡したら彼自身が施工したとのことでした。僕が岐阜市に電話したんだよ〜という話もしたら、偶然にびっくりしていましたが、それと同時に「あういう破損は近所の自治会や近隣の方が岐阜市に連絡をしてくれると助かるんだけどね」という声もありました。

確かに、僕自身、自分の子供の通学路という関係で連絡を入れましたが、もし自分と全く関係がなかったら連絡したかどうかはわかりません。

そこで思ったのですが、地域に根付いた形で営まれている中小企業さん含め法人さんは、こういった自社の事業に関係する箇所だけでも専門家の目で、もっと地元地域を観察して発信していくべきではないか。そして、それをCSR(Corporate Social Responsibility)活動として取り組んでいくと、より地域社会が良いものになるのではないかと考えました。

CSRは企業が利潤を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して、適切な意思決定をする責任を指す。

企業の社会的責任 – Wikipedia

CSRで地域社会を良くしていく動き

今回、こう思ったきっかけは知人の道路標識などの設置や保善をメイン業務にされている会社が、地元地域のカードレール補修業務を行なっていたと知ったからなんですが、色々なアプローチができると思います。

例えばこの会社だとすると、会社が隣接する地域(校区域でも良い)を空いている時間を使って歩いて回ってみる。

そこで発見した補修を必要とする設備だったり、新設が必要だと思われる何がを発見することもできるだろうし。そう言った情報をしっかりと会社ウェブサイトに取り組みとして掲載をし、その上で市町村へ報告をする。この報告は匿名でも問題ないでしょうし、個人名でも構わないでしょう。なんなら、パトロールした場所の自治会長さんなどでも良いでしょう。電話一本で終わります。

こういったことが、今回のガードレールの破損だけでなく、カーブミラーの変形や異常だったり、街灯が点いていないといった異常発見にも繋がるだろう。

そして、そういった細かいことまで、市町村側が随時管理・確認できているシステムでは今のところない。

なので、そういった確認の流れを地域社会が持つ(=根付いている専門家が持つ)ことで、確実な点検や確認が可能となるし、そういった取り組みをCSRで行うことで、企業ブランディングの一貫にもなるはずです。

今後、より高齢化率も高くなり、社会福祉の概念がより求められる時代になってくる中で、企業も地域と関係して取り組みをしていくことがより一層大切になってくると思います。

また、それと同時にその取り組みを的確に情報発信をし、アーカイブ(記録)をインターネット上に残しておくことで、誰でも取り組み内容を見てもらえるようにできるし、その情報によって地域から見る企業の存在価値も変わってくるでしょう。