2020年2月くらいからコロナ禍が始まり、自然と対面でのイベントが開催されなくなり、なかなか名刺交換をすることはなくなっていました。
そして、時間が経過すると「名刺」自体の必要性が個人的にはかなり薄れていて、「このまま自分には必要なくなるのではないか」と感じていたほどでした。
しかし、感染症はまだまだ各地であるものの、社会は開いていく方向に動いており、対面でのイベントも感染防止対策を施した上で開催されるようになってきました。
そしてこの度、金沢で開催される「第3回 北陸合同 WordPressミートアップ @ 金沢市」というイベントでの登壇依頼を頂きまして、お邪魔させていただくことになりました。
定員数は35名ほどで、多くの方が(オンラインではお目にかかっている方も見えるとは思いますが)初めてお会いする方々ということで、名刺を新調することにしました。
名刺にどんな情報を掲載するか
しかし、悩んだことがあります。そもそも、自分は何者なのか。
確かに「仕事」だけ考えれば「ウェブ制作者」とか「ウェブエンジニア」とか、一般的にイメージしていただきやすい肩書きを添えて、名前とウェブサイトURLを掲載しておけば当たり障りないでしょう。
しかし、僕自身の考えではあるのですが、「仕事」をしている自分だけが自分ではないし、むしろそれ以外の活動の方が自分を表現している場合もあるな、と感じています。
名刺は「自分」がどんな者かを相手に伝える手段だと思うのです。
また、僕は必要以上に自分を見てほしいとも考えていません。
例えば、名刺を交換することで新しいお仕事の依頼を受けたいと考えれば、名刺に自分ができることなどをメッセージとして掲載しておくことが望ましいでしょう。
しかし、僕はお仕事をいただくことは大変光栄で嬉しいことではあると考えていますが、何でもかんでもいただきたいとは考えていません。僕に依頼したい!と考えてくださる方とご一緒していきたいという気持ちが強いです。
ですので、名刺にもそういった意図を持たせるために、掲載する情報は必要最小限としました。そして、出来上がった名刺がこちらです。

ケント紙180kg、両面一色で100部のみ印刷しました。実際には印刷見本も合わせて120枚ほど入っていましたが、それらを配り終えるだけでも何年かかることやら…。
ご覧いただいたように、掲載情報はとてもシンプルにしました。
- 名前
- 個人サイトURL
- 屋号名とURL
- 個人的に取り組んでいる活動内容
- 個人サイトへのリンクQRコード(裏面)
これだけです。あえて「仕事」に関する「何が提供できる」という部分は掲載しないことにしました。
僕に「何が提供できる」のかは、個人サイトを見ていただいて(=僕に興味を持ってくれていると判断できる)、そこで随時確認をしていただければ良いかなと考えました。
ですので、こちらとしては個人サイトの情報を常にアップデートしていくことで、現在の自分自身を知っていただくことができる、と考えました。
まとめ
このような勝手な意図を考えていますが、もらう側からすると「なんで知りたい情報を載せてくれないの?」と思われるかもしれませんね。
しかし、そこにあえて線を設けることで、アクションを起こしていただける方には自分自身を知ってほしいという形を作ってみることにしました。
さて、それによって何が起きるのか、生まれるのか。見ていきたいと思います。こちらをご覧になったみなさん、お会いできた際には、ぜひ名刺を貰ってやってください。